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お墓の蜂の巣駆除【閲覧注意】

お墓に蜂が飛んでいるから見てほしいと依頼がありました。

現地に行くと、お墓の接合部のモルタルが剥がれており、そこから納骨室(カロート)内に出入りしている様子が見えました。

中を確認すると、非常に大きな蜂の巣が納骨室内にできていました。

お墓に蜂の巣ができることは稀にあります。多くはお線香を入れる香炉の角だったり、植えてある植木の中だったり、灯籠の火袋(くり貫かれている部分)だったりします。しかしそういった部分は外から見てわかるため、巨大化する前に駆除ができます。

稀にある納骨室内はなかなか気がつきにくく、大型になる場合がありますが今回のはかなり巨大でした。

 

閲覧注意

以下、蜂の巣の画像がありますので苦手な方は画面を閉じてください

 

 

 

 

蜂の活動が穏やかになる夕方に蓋を開けて中の状態を確認してみました。

すると右奥の方に蜂の巣が見えてきました。

下まで来ていることからかなり大きいことが伺えます。

ライトで照らしてみたらびっくり!

40㎝~50㎝くらいの長さがありそうな蜂の巣がそこにはありました。

殺虫剤でとも考えましたが、蜜蜂ですからできる限り逃がしてあげようと思い掃除機で蜜蜂を吸い出します。

業務用の掃除機をセットして吸い込みます。なかなか時間がかかりましたが多くの蜂を確保。

そうしたら、蜂用の殺虫剤を噴射してから蜂の巣を取り出します。

ぼろっと落ちましたが、かなり重たかったです。

非常に立派な蜂の巣でした。測ると50㎝を超えるサイズでした。ここまで育つにはどのくらいの期間がかかったのでしょうか?

どろっと粘度の高い蜜が流れていきていて、かなり蜜も入っている様子でした。

 

その後は納骨室内(カロート内)を清掃します。

砂利も敷き直してきれいにしました。

御骨壺を戻して、穴が空いていた部分をモルタルで塞ぎ蜂の巣の駆除が完了しました。

掃除機で吸った蜂を開放して撤収。

大きな被害もなく無事に終えることができました。

 

お墓で蜂の巣を見かけたら

まずは石材店にご相談ください。駆除はもちろんですが、その巣ができる経緯も確認が必要です。多くの原因は隙間ができることにあります。

特にモルタルでの目地が剥がれ落ちている場合に多くみられます。現在はボンドの使用が一般的となりますがここ30年くらいになりますので昭和建墓のお墓は注意が必要です。

昭和40年代から磨いてある御影石の使用が多くあり、御影石の場合はモルタルとの相性がいいとはいえません。特に研磨面の場合は接着が剥がれていることが多く見られます。

お墓のメンテナンスを含め実施しないと、蜂は巣へ戻る習性がありますのでまた巣ができてしまうことも考えられます。

夏場に向け蜂の活動も活発化してきますので、見かけた際は早めに対処しておきましょう。

 

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