MENU

ブログ

ブログ
お墓参りの効果【お墓博士×尾木ママ対談】

昨今、お墓離れが進みメディアでも墓じまいや簡素化した永代供養墓の話題が多く取り上げられます。かつてはお墓といえば、お寺や近くの墓地に親戚同士が墓地を購入してお墓を建てるというのが普通(選択肢がそれしかない)でした。しかしながら、核家族化や少子化、高齢化社会が促進しお墓も多様化してきています。

そもそもお墓というのは遺骨を入れる場所というものなのでしょうか。

それであれば、高額の費用を負担して墓石を建てたり供養したらする必要はあるのでしょうか。

数年前の記事ですがお墓博士の吉田剛さんと尾木ママとしてメディアでも有名な尾木直樹さんの対談の記事がありました。

そこで言われているのがお墓参りの効果です。

尾木直樹さんが監修した2015年の中高生対象の調査で「お墓や仏壇に手を合わせる習慣がある人ほど他人へのやさしさを持っている」という相関関係が出ているというのです。

他人が悩んでいれば悩みを聞いてあげたくなると考える割合

・お墓参りを年1回以上する子の場合54.1%

・お墓参りを年1回もしない子の場合44.6%

9.5ポイントの差が出たというのです。

誰かが困っているとき、その人のそばにいたいと思う割合

・手を合わせている子の場合45.6%

・手を合わせていない子の場合33.2%

12.4ポイントも差が開いています。

具体的な祈りやお墓に手を合わせるという行為は子どもの情操教育に非常に重要であり、共感能力などの心の発達に影響を与えているということがデータとして証明されたのです。

お墓参りは教育の面からも、他者への理解や共感力の点で大きな力を持っているといえます。亡くなった人とはもう会うことはできません。しかし、お墓に足を運び故人を思い心を通わせることはできます。そういった経験は人格形成に必要不可欠というのです。

テレビにも多く出ている脳科学者の中野信子さんは「人が何かを祈るときに脳がオキシトシンという物質を大量に出す」ともいっています。

オキシトシンは幸せホルモンとか愛情ホルモンなどとも呼ばれ心を落ち着かせ幸せな気分を高めるセロトニンの分泌を促進したり、ストレスホルモンの分泌を抑制したり、やる気がでるドーパミンの分泌も促したりと良い効果を与えてくれます。誰かを思い、その人とために祈る、心を込めて手を合わせるという行為は単純な精神論ではないのです。

そしてそれができるものは「お墓」となるのです。

お墓参りの効果

・共感能力が高まる

・人にやさしくなれる

・幸せな気持ちになれる

お墓は単に遺骨を入れるところではないのです。故人を思い出す象徴であり、家族の絆・繋がりを証明してくるところでもあり、心を受け継いでいく大切な場所なんです。

社会問題からお墓離れが進み、親も子どもに迷惑をかけたくないという声を多く聞きます。確かに子どもに迷惑は極力かけたくはありませんよね。

しかし、子ども側からすると70%の方が「親のお墓はきちんとしてお参りをしたい」といっているのです。親の方が妙に遠慮してお互いの思いがすれ違っている状況なのです。

東京都では都立霊園で合葬墓や樹林墓の設置を進めていました。しかし何万体も埋葬できる場所に献花台が1カ所しかありません。なんで1カ所しかないかと都の職員に聞くと「お参りに来ないことを前提で作っている」というのです。これは子ども達に迷惑がかからないという答えと本当に結びつくのでしょうか。

亡くなった方を悼むことは、生きている自分も大事にすること。亡くなったあとも大切にされる社会があるから、我々は安心して生きていけるのです。そして命や文化を繋いでいくことができると言っていました。

こういった時代だからこそ、家族や親族とお墓のことを話し合ってみませんか。

 

お問い合わせ・資料請求

埼玉県三郷市/吉川市/八潮市、葛飾区などの都内近郊で
墓石のご購入を検討されている方は、
篠田石材工業までお気軽にご相談ください。