春のお彼岸、お墓参りで火の用心

春のお彼岸を迎え、三郷周辺のお寺や霊園でも、多くのご家族連れでお墓参りをする姿を多く見かけました。
天気の良し悪しはありましたが、ご先祖様に手を合わせる風景はいつ見ても穏やかで良いものですね。
しかし、多くの方が足を運ぶ時期だからこそ、思わぬトラブルの知らせも耳に入ってきます。先日、少しヒヤッとするボヤ騒ぎの話を聞きました。
あるお寺でのこと。束になったお線香に火をつける際、なかなか火が回らず、持っていた新聞紙に火をつけて着火しようとした方がいたそうです。ところが、風にあおられた新聞紙の炎が大きくなり、すぐ近くの木に燃え移ってしまったというのです。
束の線香に火をつけるのは、確かに一苦労だ。特に風のある日はライターの火などすぐに消えてしまう。だからといって、新聞紙を燃やして火種にするのはあまりにも危険すぎる。良かれと思っての工夫が、一歩間違えれば大惨事になりかねない。

また、ある霊園ではこんな話もありました。 お墓の掃除を終え、香炉に残っていた線香の燃えカスをゴミ箱に捨てたところ、しばらくしてそこから火が上がってしまったそうです。
すっかり消えたように見える灰でも、実は奥の方で種火がくすぶり続けていることは非常によくある。
実は私もお墓の掃除をしようと線香灰を捨てようと思ったら線香皿にまだ熱が残っており熱さに驚いたこともあった。
この時期は、親族や友人などもお墓参りにきてくれて線香を手向けてくれる。自分達が前回お墓参りした残りかと思って捨ててしまうと、実は数分前に手向けた線香だったなんてことも。
そうなると捨てたカスが燃えやすい新聞紙などに引火してしまう可能性もゼロではない。
ご先祖様にご挨拶をし、綺麗なお墓で気持ちよく帰路につく。その温かな思いやりの行動が、ちょっとした油断から大きな事故に繋がってしまうのは本当に悲しいことです。
どちらのケースも幸い大きな火事には至らなかったようですが、春先は風が強く乾燥しやすい日も多いため、小さな火種があっという間に燃え広がってしまいます。
皆様も、お墓参りの際はどうか火の扱いに十分お気をつけください。
風が強い日は無理に束のまま火をつけようとせず、少しずつ着火したり、風よけのついたライターを持参するのも良い方法です。
線香の量の調整も大事です。風の強い日は本数を少なくする。人数が多い時も、線香を大量にあげるのではなく1把を人数に分にわける。
火が付かない場合はお寺さんや霊園の事務所などで火をつけてもらうこともいいでしょう。
また線香の灰は完全に冷え切っているかを確認するか、決められた灰捨て場以外のゴミ箱には絶対に捨てないようにお願いいたします。
ご先祖様と心を通わせる大切な時間が、いつまでも安全で清々しいものであってほしい。心からそう願っている。

