「衰退を突破するヒント」を本屋の繁盛店から学ぶ

最近ニュースで「街の本屋さんが消えていく」という話をよく耳にしませんか? 実は私たちが携わる墓石業界も、同じような課題に直面しています。
「終活」「墓じまい」「樹木葬」「散骨」
いまお墓以外の選択肢が広がっています。時代とともにお墓のあり方が大きく変わろうとしています。
しかし、そんな逆風の中でも京都や大阪で飛躍的にファンを増やしている繁盛している本屋があることを知りました。
1. 京都・大垣書店に学ぶ「場所の価値」
京都を中心に展開する「大垣書店」は、ネットで何でも買える時代にあえてリアルな店舗を増やし続けています。
彼らが売っているのは、単なる本ではありません。カフェを併設し、座ってゆっくり本を選べる「居心地の良い時間」や、地域の工芸品を並べる「街の文化」を提供しているというのです。
「本+α」の複合型ライフスタイル提案を行ってこの10年で店舗数を2倍に増やしています。
お墓も同じではないでしょうか。お墓は単なる「石の塊」ではなく、家族が集まり故人と対話する「かけがえのない場所」です。
私たちはただ石を建てるだけでなく、三郷というこの土地で、ご家族が何度も足を運びたくなるような「心の拠り所」を提供しなくてはならないのです。
商品価値だけではなく、それに伴う付加価値を知ってもらう活動をしていくことが大切なのだと感じました。
2. 大阪・隆祥館書店に学ぶ「目利きと情熱」
大阪の「隆祥館書店」は、わずか13坪の小さなお店ですが、全国からお客さんが集まるそうです。
店主の二村さんは、お客さん一人ひとりの好みを把握し、「あなたにはこの1冊」と魂を込めて本を薦めるそうです。大手書店でも数冊しか売れないような本を、二村さんが「これは良い本だ」と確信すると、自ら熱心に勧めて1000冊以上売り上げることがあるというすごい書店です。
圧倒的な「個の力」と「目利き力」が、Amazonには真似できない価値を生んでいるのです。1店舗の密度を極限まで高める究極のアナログ接客は目から鱗です。
私たちも「石のプロ」として、単にカタログから選んでもらうのではなく、そのご家族の歩みや想いを深く聞き、「この家族にはこの形、この石がふさわしい」と自信を持って提案できるコンシェルジュでありたいと感じました。
13坪の本屋さんが起こした奇跡は、私たちの業界でも必ず起こせると確信しています。
三郷という地域に根ざして、新しく古臭い「石屋」へ
「本離れ」と言われる中で本屋が輝けるなら、「お墓離れ」と言われる時代でも、石屋にできることはもっとあるはずです。
大垣書店のような「地域のコミュニティ」の役割と「商品の付加価値」の提供、隆祥館書店のような「一人ひとりに寄り添う情熱」、「究極のアナログ専門家」、こうしたものをお客様へ提供できる石材店としてチャレンジをしていこうと思います。
地域の皆様に「篠田石材工業に相談してよかった」「お墓をやっぱり持ってよかった」と思っていただけるよう、私たちは進化し挑戦し続けます。
大切なのは商品が持つ形ではなく、そこにある想い。 これからも皆様の家族の物語を刻むお手伝いをさせてください。

