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60年前の建国記念の日に建てた慰霊碑

埼玉県三郷市の彦成小学校にある「頌勳碑」は昭和36年2月11日に建立されました。

そうです、いまからちょうど60年前の今日に建てられた慰霊碑です。

場所は旧道の校門からはいってすぐ左にあります。

石刻「篠田又藏」という名が刻まており、篠田石材が過去に建てたものとしていまも残る慰霊碑。

建てた際の詳細は今となってはわかりませんが、戦争終結が昭和20年ですので、17回忌にあわせて地域の皆様で建てたものであると思われます。

同じ丑年の今日、なにかやれることはないかと思い、みんなで清掃作業を実施させていただきました。

人が並ぶとわかりやすいですが、かなり大きなものですので、脚立をかけて高圧洗浄で汚れを落としていきます。

濡れているとわかりやすいですね。茶色になっている部分は汚れです。こうしてみると一目瞭然で汚れが落ちたのがわかりますね。

よく記念碑、板碑としても使われている仙台石(井内石/稲井石)は独特の風合いがあり、木目模様の和風な落ち着いた色味がある石です。

表面についた水垢などを落とすと、もともとの色味を取り戻してきました。

非常にきれいになりました。すっきりとした美しい色合いですね。

 

正面には「靖国の祈りをこめて空に散り水づき草むす殉忠のみたまをまつり併せては郷に還りて世に戦さあららむるなと泰き国造りに励む郷友会と遺家族ともに心合わせて此の碑は建ちぬ」と刻まれております。

背面の昭和36年2月11日建之もはっきり見えますね。

もちろん篠田又藏の名も汚れが落ち見えやすくなりました。

 

この頌勳碑横には明治39年に建てられた「忠魂碑」と、同じく明治39年に建てられた「従軍者之碑」もあります。

忠魂碑は正面にカビが付着しておりました。

これも汚れを落としていきます。

かなり正面もすっきりと見えるようになりました。

 

その横にある従軍者之碑です。

従軍者之碑も茶色くくすんでいました。

明治39年(1906年)ですので、115年前に建てられたものです。見違えるようにきれいになり、文字もはっきり見えますね。

 

我々石材店は「つないでいく」仕事だと思います。石は記録を残してくれます。それは過去と今と未来をつないでくれるものです。

このつながりを大切に、できることを精一杯やっていく。

過去の皆様の想いのこもった慰霊碑を清掃しながら、改めてそう思った一日でした。

 

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